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単身高齢者「見守りサービス」
2023年10月10日
先日テレビ番組のコーナーで「高齢者の住宅事情、相次ぐ入居拒否」という件で取り上げられていました。年齢を理由に賃貸住宅への入居を断られた経験のある高齢者の方は4人に1人だそうです。64歳の方も年齢を聞かれただけで断られたとか(´・_・`)
確かに70歳以上の高齢者の方の入居に不安がある大家さんは多いと感じます。
なぜ不安があるのかというと、
高齢者を受け入れる上で、想定しておかなければならないリスクの発生が高いからです。
その最も大きな受け入れリスクとは、【高齢入居者が室内で亡くなってしまう】ということです。
詳しく言うと自殺や殺人とは別で、住居で人が亡くなることは自然なことであり、亡くなること自体が問題ではなく、亡くなった後その発見が遅れてしまうということにあります。
発見が遅れることによって室内が汚損し、特殊清掃や大掛かりなリフォームが必要になると心理的瑕疵があると判断され、いわゆる「事故物件」として取り扱わなければなりません。
事故物件になってしまうと、資産価値の下落に直結することから高齢者の入居を承諾する人が少ないのではないかと思います。
しかし、これから高齢化が進み、どんどん高齢者の人が増えていく一方、入居を受け入れないと高齢者の方は途方に暮れることになってしまいます。
この様な問題を解決する為に「見守りサービス」というものに注目しました。
見守りサービスとは、『一人暮らしの高齢者を見守る』サービスのことです。この見守りサービスも多くの企業が提供しており、サービス内容も費用も様々です。
多種多様なサービスがある中、どのサービスが適しているのかを判断する為には必要な基準が2つあります。
①異変を感知できるか?
第一に挙げられるのは、室内で異変があった時に異変を感知することが出来るかどうかです。
単身高齢者が室内で倒れた場合、発見されにくいことがある為、見守りサービスを活用し、異変を感知出来るようにします。その際に気を付けないといけないのは、入居者の方に監視されていると感じさせてしまうサービスは避けなければいけません。
生活する上でストレスとなるものを選んでしまうと、入居後のクレームとなることがあります。誰しもストレスを感じながら生活するのは嫌ですよね。
②費用とサービスのバランスはどうか?
色々なサービスがあるように、費用も様々です。多くは月額費用のもので、なかにはサービス内容が非常に充実しているものもあります。
しかし、サービス内容や感知性能や仕組みが良くても、毎月の費用が高くなるのでは、年金受給する入居者の生活そのものを圧迫してしまうことになります。
それではどれだけ良いサービスでも使うことに承諾する入居者はいないでしょう。
サービス内容と費用のバランスも大切になってきます。
この先、入居者ターゲットを広げた時に65歳以上の入居を検討していくとなると、このようなサービスがあると安心ですね。
今は65歳と聞くと元気な方が大半でまだ見守りサービスなどいらないだろうと考える方は多いと思います。
しかしそれが5年後や10年後となると、室内で倒れたり孤独死などのリスクは高まります。
今を考えるのではなく、未来のあるかもしれないリスクを見据えて対処を考える必要があります。