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共有部分の活用法「シェアサイクル」
2024年06月04日
近年、需要が高まっているのがシェアサイクルです。
シェアサイクルとは、自転車を不特定多数の人とシェア(共有)し、必要なタイミングで利用できる仕組みのことです。
シェアサイクルのポート(貸出拠点)は広さのない土地でも設置することができる為、土地活用の一手として導入する大家さんが増えています。
そんなシェアサイクルの特徴や導入するメリットについて解説します。
『シェアサイクルとはどんなものなの?』
シェアサイクルとは、自転車を不特定多数の人とシェア(共用)し、必要なタイミングで利用できる仕組みのことです。
これまでの「レンタルサイクル」は、おもに観光地や駅近くに設置された拠点でレンタルする旨を伝え、営業時間内に【同じ拠点に返却する】という仕組みが一般的でした。
一方、シェアサイクルは【いろいろな場所にポートがあり、好きなポート(自転車の貸出拠点)で利用、返却ができる仕組み】になっています。(借りた場所に戻らなくてもいいのが手間が省けて良い点ですね☺)
利用料金の支払いはICカードやスマホアプリを通じたクレジット決済で行います。
会員登録をしておけば、オンラインで自由に借りたり返却したりできるほか、24時間利用できるポートも多く、利便性が高いという点も良い所です。
『シェアサイクルを導入する大家さんのメリットとは』
シェアサイクルというのがどんなものか分かっていただいたところで、実際どんなメリットが大家さんにあるのか見てみましょう。
◇遊休地や余剰地の活用になる◇
多くのシェアサイクル事業者において、サイクルポートを設置するスペースを提供することで、収益分配を受けられる仕組みになっています。
軒先程度のせまいスペースでも設置が可能な場合も多いので、使い道がない遊休地や余剰地を有効活用できます。
また設置時の初期費用や維持費がかからない事業者が多いこともメリットの一つです。
【例】※ループという会社の一例です。
ループでは、車両2台が置けるスペースが最低必要ですが、車両1台設置あたり45cm×130cmのスペースなので2台分だと90cm×260cmのスペースが確保出来れば設置可能です。
◇物件のイメージアップ◇
シェアサイクルを所有する賃貸物件の駐輪スペース等に設置することで、イメージアップにもなります。
シェアサイクルは注目が高まっている設備なので、設置することで物件検索サイトのユーザーや内見に来た入居希望者の印象アップを図ることができます。
◇管理の手間がかからない◇
シェアサイクルは、管理の手間がかかりません。利用者とのやりとりはアプリを通じてシェアサイクル事業者が対応します。
大家さんは駐輪のスペースを提供するだけで、シェアサイクルの管理には一切関わる必要がないのです。
『シェアサイクルを導入するにあたっての注意点』
シェアサイクルは、設置するデメリットがほとんどないと言えるほど気軽に導入できるシステムですが、注意するポイントが2つあります。
①行き先となる駅や近隣施設にポート(貸出拠点)が設置されていないと使い勝手が悪い。ポートへ返さないと金額はどんどん増えていくので、必ず駅や近隣施設に設置されているか確認しましょう。
②台数に限りがある為、所有賃貸物件に設置した場合入居者が必要な時に借りられない可能性があります。大家さんに責任はありませんが、クレームに繋がる事があるかもしれません。
事業者によっては、どのポートに何台あるのかという確認をアプリでできるので回避することも出来ます。
2点ほどデメリットもありますが、やはりメリットの方が多いのが特徴です。場所が無く駐輪場が作れないマンション・アパートであっても少しの場所に設置出来るのはシェアサイクルならではのものではないかと思います。
設置するのに費用はかからないうえに、規定の広ささえ確保できればマンション・アパートの強い良さになります。
余った場所を有効活用したいと考えている方は、「シェアサイクル」もご検討してみてはいかがでしょうか。