先日、仕事でお客様に会いに中国　山東省へ行って来ました。初めての中国でやや緊張とワクワクで関空を出発しました。

３時間弱で済南空港に到着。お客様の会社の方が空港まで出迎えてくださりホテルへ。そこで、私のこれからの人生に大きな影響を与えてくれる、出会いが待っていました。

今回の中国主張の目的であるお客様　楊社長との出会いがまさにそれでした。楊社長とお会いしてすぐに和やかな雰囲気で食事をしながら色々なお話をしてくださりました。その中で、もっとも私の心に響いたのが、「嶋村さん、自分に自信を持ってください。そうすれば人を信じれます。そしてたくさんの人々が嶋村さんを助けてくれます。」普段から、自己啓発本や講演などでもよく耳にする言葉ですが、それらとは違う何か大きなものを感じました。何故なのか？それは次の日の楊社長の会社を訪問させていただいて全てが明らかになりました。

楊社長の会社は３万㎡からなる工場で、社員は１，５００人！その規模に圧倒されて驚いたのですが、社員食堂で昼食をとりながら楊社長が話してくださったお話に、私は涙をこらえる事が出来ませんでした。

２００８年のリーマンショックによる、世界的な金融危機のあおりで、中国の会社や工場も不況により大きな打撃を受けました。その時期に楊社長の会社も売上が０になり大きな打撃を受けたそうです。周りの会社や工場も当然打撃を受け、やむを得ず社員・工員のリストラを慣行していました。

そんな中、楊社長はなんと他でリストラされた社員や工員を自社に受け入れて行ったのです。当時４８０名いた社員数は売上０の不況時に１，３００人に増えたそうです。楊社長は社員の前でこのようにお話されたようです。

「この不況は必ず終わりが来る！その時まで体を鍛えてスキルを磨いておこう！」

そして、次の日から毎日、運動会と勉強会を行ったそうです。そして１年後、陽社長の言ったとおり不況が終わり世界中から注文が再開するとまわりの工場は人手不足のため、仕事を受けれず陽社長の会社が一手に引き受けるこ事になります。

その後も更に発展を遂げ、現在も工場を拡大し進化し続けています。

話を聞いた私は涙を流し「凄い！凄い！」それしか言えませんでした。そして陽社長に「また、ここに遊びに来てもいいですか？悩んだ時にこの社員食堂に来れば元気になれそうな気がします！」とお願いしました。陽社長はニッコリ笑って「いつでも来て下さい。同じことを言う友人たちも、たくさんいますよ！これから僕も日本に親戚がいるよと言えるね！」とありがたいお言葉をいただきました。

本当に、陽社長との出会いは私にとって素晴らしい一生の宝物になりました！陽社長の教えのとおり自分に自信を持って、生きていきたいと強く思いました。